Stanley KimとRob Robertsonとの対談

二つの歩み。一つの共通ビジョン。

CRScubeとMednetが共に新たな章を紡ぎ始めるにあたり、臨床業界、両者が築き上げてきた会社、そしてリーダーシップを形作ってきた経験について、Stanley KimとRob Robertsonに話を聞きました。二人の振り返りからは二つの異なる道筋が最終的に一つの共通の価値観に収束していったことがわかります。それはすなわち、適応力、コラボレーション、顧客にとって意味のあるインパクトを届けるというコミットメントです。

企業文化と働き方

両社は異なる環境で設立されたものの、その根底には強い企業文化と一体感が息づいています。

Stanleyにとって、CRScubeの原動力は「粘り強さと迅速な行動」であり、チームが顧客の課題に対して、ためらうことなく、かつ徹底的に取り組む姿勢です。Stanley自身が言うように、私たちは「歩みを止めることはない」のです。

RobはMednetの企業文化を、協力体制が基盤にあり、会社としての成功は集団での努力から生まれると説明しました。彼は「その成功を決定づけるのは一人や二人の力ではなく、チーム全体の協働によるもの」だと語っています。

これら二つの視点は、注意深く耳を傾け、枠組みの境界を超えて協力し、目的を持って前進する企業文化を相互に裏付けるものです。

彼らがチームで最も重視すること

両リーダーは、強力なチームは個々に独立して働くよりも大きなインパクトを生み出すと認識しています。彼らは、適切な人材を適切な役割に迎え入れることで、CRScubeとMednetを成功した会社に育て上げてきました。真のリーダーとして、彼らは会社を正しい方向へ導き、その前進を支える強みとしてチームに貢献してきました。

Stanleyは、CRScubeの統合的な働き方を強調し、「当社には部門間の壁はありません。真の顧客満足を提供するという共通の目標に向かって、同じ方向に進んでいます。」と述べています。

Robにとって、チームの決定的な強みはマインドセットにあります。彼は「チームのマインドセットとは、顧客を第一に考え、満足させるために可能な限りのことを行うことであり、それを社内外にコミットすること」だと語っています。

両リーダーが強調している核は同じです。それは、献身と一体感をもって行動する人材です。この企業文化の整合性こそが、両ビジネスを成功裏に統合していくうえでの重要な土台となっています。

中堅企業の役割

大手ベンダーがデフォルトの選択肢となりがちな業界において、必ずしもそれが最良とは限らない中、CRScubeと Mednetが、どのようにして多数の顧客にソリューションを提供する強力な会社へと成長してきたのか、不思議に思う人がいるかもしれません。

CRScubeが業界で占めるポジションを踏まえ、Stanleyは臨床試験を取り巻く変化がいかに機会を生み出すかを強調しました。彼は「今日の臨床試験は、過去よりもはるかに多様で変動要因も多く、大手ベンダーはこうした変化に十分なスピードで適応できないことが多い。当社のような会社がそのギャップを埋め、新しい治療法が患者により迅速かつ安全に届くよう支援している。」と述べています。

Robは、Mednetの進化によって形成された相補的な見解を共有しています。彼にとって、中規模企業はスポンサーにとって不可欠な選択肢であり、それは迅速な対応と緊密な関係によって特徴づけられるものです。彼の言葉によれば、そのような組織は「業界のリーダー企業に代わる選択肢を提供しつつ、より迅速な対応力、集中力、俊敏性、柔軟性、費用対効果が優れている。」と語っています。

表現は異なりますが、両リーダーとも、中堅規模の企業を「迅速かつ目的をもって臨床試験を前進させるうえで不可欠なパートナー」として見なしています。CRScubeとMednetの顧客は、特にイノベーションの遅さが批判されがちなこの業界において、「より速く適応できる」ことのメリットを高く評価しています。

形成期のはじまりの瞬間

CRScubeもMednetも、一朝一夕に築かれたわけではありません。それは、長年にわたる努力と、両社を現在の姿へと形作ってきた重要な出来事の賜物です。

初期のあゆみを振り返る中で、StanleyはCRScubeの事業拡大における決定的な瞬間について語りました。「現在では主要顧客となっている会長に、当時、大胆で、ある意味では無謀とも言えるメールを送った日のことを、今でもよく思い出します。あの瞬間こそ、自ら最初の一歩を踏み出さなければ何も起こらないという自分の信念を形作った瞬間でした。」と述べています。

RobはMednetが初めて獲得した主要顧客について振り返りました。当時Mednetの社員はわずか5名で、はるかに大規模なベンダーと競合する状況の中、チームは最初の試験だけでなく、次の案件も受注するべく全力で取り組みました。彼は「顧客から2つ目の試験を任せてもらえるまでは、その顧客との関係はまだ成功したとはみなさない」と説明しています。

二つの経験は、地理的にも状況的にも全く異なるものではありますが、どちらも「強い意志と、意味のあるリスクをとる姿勢によって磨かれたリーダーシップ」を象徴しています。

共に見据える未来

CRScubeとMednetは既存の顧客にこれまで通りサービスを提供し続ける一方、両社のリーダーは共に歩む未来がどのようなものかを考えています。

Stanleyは、統合後の組織はグローバルな成長において独自のポジションを確立すると見ており、「CRScubeのアジアにおける強みとMednetの北米における強みを組み合わせることで、真のグローバル展開への道筋が拓ける」と述べています。　

Robは、両チームの資産を統合することで実現できることに確信を示し、「これを実現するためのチーム、経験、才能、コラボレーション、資金、コスト効率、製品、サービスを備えている」と述べています。

両者のビジョンは明確かつ野心的な方向性を示しています。それは、「共通の目的によって結ばれた一つの会社として、グローバルな卓越性を目指して前進していく」という姿を表しています。