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Life through the Cube

2025年11月4日

フェシク(会食)を理解する:韓国のアフターワーク文化

食事を共にすることは、一見すると単純な行為のように思えるかもしれません。しかし、韓国の職場文化においては、食事には食べることを超えた深い意味があります。それがフェシク(会食:회식)です。仕事から離れ、つながりや笑い、仲間意識を育む時間です。

フェシクとは何か

日本語では「会社の飲み会」と訳されることが多いですが、その本質は形式ではなく、つながりにあります。

インターンと役員が隣同士に座り、肉を焼き、日中のエピソードを語り合い、ともに笑い合う光景も珍しくありません。形式ばった進行や人事評価などはなく、ただ人と人が集う場なのです。

フェシクが「ただの飲み会」以上である理由

フェシクを特に特徴づけているのが、その開催頻度です。多くの韓国企業では、フェシクは年に1度や一度限りのイベントではなく、毎月の恒例行事となっています。この頻度こそが、「チームの一体感は後回しではなく、職場文化に欠かせないものである」ことを示しています。

これらの集まりには暗黙の流れがあります:

  • 1次会:みんなで料理を囲みます。プルコギ、サムギョプサル、タッカルビ、近所のお店の料理などが盛られた大皿から箸を伸ばして好きに取り分けます。食事をシェアすることで、自然と一体感が生まれます。そして、もちろんですが、会話と同じくらい、焼酎もよく飲まれます。

  • ●    2次会:カフェやバー、カラオケ、または漢江沿いの散歩などが好まれます。全員が参加しなくても問題ありません。重要なのは「誘うこと」であって、「強制」ではありません。「ノレバン」と呼ばれるカラオケは、2次会の定番です。歌うだけでなく、肩の力を抜いて笑い合い、同僚の意外な一面を知る場でもあります。上司がみんなと同じように歌うことで、役職の壁が取り払われ、上下関係を超えた関係構築につながります。

フェシクは、メンバー同士が普段よりも深く相手の話に耳を傾け、理解を深められる貴重なひとときです。こうした場では思いやりが育まれ、組織の壁や上下関係が和らぎ、チームワークの基盤が強まります。

CRScubeのフェシクへのアプローチ

CRScubeでは、クライアントとのパートナーシップと同じように、フェシクに対しても「意図」と「温かさ」、そして「誠実な気持ち」で向き合っています。

クライアントのニーズを丁寧にヒアリングするのと同様に、仕事の枠組みを超えたこのようなリラックスした場でこそ、メンバー同士がじっくり耳を傾ける時間を大切にしています。この場では新しいアイディアが生まれ、視点が変わり、人間関係がさらに深まります。

急速に変化する最先端のテック業界に身を置く当社では、精度や協働が不可欠ですが、フェシクはバランスを保つための大切な機会です。フェシクを「義務」とは考えていません。「立ち止まり、振り返り、再びつながる」ためのチャンスだと捉えています。

なぜ今でもフェシクは大切なのか

働き方がグローバル化し、ハイブリッド化していく中で、フェシクのような伝統を時代遅れだと感じることもあるでしょう。しかし、フェシクの本質は「伝統」ではなく、「人と人とのつながり」です。

チームを率いる立場でも、部署を越えて働く場合でも、意識的につながりの時間をもつことで、働き方やリーダーシップが大きく変わります。

CRScubeは、「文化はオフィスのドアでは止められない」と考えています。食卓にも文化は息づき、仲間やクライアントへの向き合い方を形作っています。

 ともにテーブルを囲むこと、相手の話にしっかり耳を傾けること、一緒に笑うこと、それこそがフェシクであり、今でも大切な理由です。

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